最後の島「ラフテル」に辿り着き、歴史の全てを知った海賊王”ゴール・D・ロジャー”
しかし、不治の病にかかってしまい、”世界をひっくり返す”ことはできませんでしたね…。
次の海賊王を目指す”モンキー・D・ルフィ”
ルフィはロジャーが次世代に託した偉業を成し遂げるのでしょうか!!

ロジャーが待ってる男
後に海賊王となる”ゴール・D・ロジャー”とその右腕”シルバーズ・レイリー”
2人の冒険はロジャーの一言から始まりました…。

『この出会いは運命だ!!レイリー。』
『おれと一緒に世界をひっくり返さねェか!?』
この時のロジャーが世界のなにを知っていたのか定かではありませんが、
彼が「世界をひっくり返す」ために冒険を始めたことは分かります。
そして、ポーネグリフを最果ての島「ラフテル」まで導き、歴史の全てを知りました…。

ポーネグリフには「情報を持つ石」と「その石の在り処を示す石」の2種類があり、
情報を持つポーネグリフを繋げて読むことで、「空白の100年」について知ることができるのです。
空白の100年とは、クローバー博士の仮説通り「世界政府が揉み消した”不都合な歴史”」を示すのでしょう。
約900年前に「ある巨大な王国(Dの一族)」と「連合国」の戦争が勃発し、それに勝利した連合国側が現在の”世界政府”を立ち上げ、この世界を支配し続けているというわけです。
これについては、また別記事で詳しく考察しますね!

「世界をひっくり返す」とは、約800年間続く五老星&イム様の支配から脱することを意味するのでしょう…。
「世界政府=正義」という価値観をぶっ壊さなければならないわけですぞ!!
しかし、偉大なる航路を制覇したロジャー海賊団でも「世界をひっくり返す(世界政府の支配から脱する)」には至りませんでした…。
レイリーもこのように言っていましたね。
『我々もまた…。”オハラ”もまた…。少々急ぎすぎたのかもしれん…。』
『キミ達に今ここで、歴史の全てを私が話しても…。今のキミらには何もできやしない…!!』
『ゆっくりと世界を見渡して、その後に導き出す答えが我々と同じとも限らない…!!』
ロジャーは不治の病にかかってしまい寿命が短く、また力も及ばなかったそうです。
そして、自身で世界をひっくり返すことを諦め、「次の世代に託す」という選択をしました…。


クロッカスは『何とも不思議な空気を持つ男だ』とルフィ達に期待し、
白ひげは『ロジャーが待ってる男は…少なくともティーチ、お前じゃねェ…。』と黒ひげを否定していましたね。

”ロジャーが待ってる男”とは、果たしてどんな男なのでしょうか…。
映画「ONE PIECE STAMPEDE」では、ブエナ・フェスタがこんな話をしていました。
『麦わらのルフィ…。敵も味方も巻き込んで強い力に変えていく…。時代を拓く、新たな海賊王の資質…。』
ルフィが持つという「新たな海賊王の資質」に、何かヒントがありそうですね!
「新たな海賊王の資質」とは!?
フェスタが言う「新たな海賊王の資質」とは、”敵も味方も巻き込んで強い力に変えていく”というもの…。
ルフィは映画にて、ロー、ハンコック、サボ、スモーカーの奇跡の共同戦線をまとめ上げ、バレットに立ち向かいましたね!
マリンフォード頂上戦争においても、インペルダウンの囚人や白ひげ海賊団を味方につけて、
ミホークに驚かれていました。


バギー、クロコダイル、ボンちゃん、ハンコック、ベッジ、カリブー、キャベンディッシュ、八宝水軍など、元々は敵対していた勢力でもルフィは味方につけてしまいます。
彼にはそんな不思議な魅力があるのですぞ!
さらに、扉絵連載「世界の甲板から」にも描かれたように、麦わらの一味を応援する人は世界中にたくさんいるのです!

ルフィ達は冒険の過程で、たくさんの人々を助けてきましたね。
この”世界中の応援”こそが、世界をひっくり返す(世界政府を打倒する)ために必要な要素なのではないでしょうか…!!
それに対してロジャーの場合は、世界中の人に恨まれている様子が描かれています。

もちろん政府が情報操作をしていた可能性は高いのですが、現に彼は世界の嫌われ者になってしまいました…。
つまり、ロジャー達は真実の歴史を知ったものの、世界政府の支配から脱するには世界中の協力が必要だと判断し、
次の世代に託したのだと思います!
世界には、ルフィのことを恨んだり恐れる人もいるのでしょうが、未だにその様子が描かれたことはありません。
彼の世界中を魅了して巻き込んでいく才能が、世界政府を打ち崩す糸口になりそうですね!