将軍オロチに忠誠を誓う”居眠り狂死郎”
ただ、小紫を斬ったフリして助けたり、花の都の悪党を懲らしめたりと、彼の真意は未だに明らかにされません…。
そして、一向に姿を現さない赤鞘九人男の”傳ジロー”
居眠り狂死郎は味方だった!?
狂死郎の正体を考察する上で、まずは彼が光月家の敵なのか味方なのか、はっきりさせましょう。
結論としては、狂死郎が「味方」である可能性はかなり高いです!
1つ目の理由としては、「オロチ城にて小紫を助けた」ことが挙げられます。

狂死郎は小紫を一太刀に斬り捨て、死んだように見せましたよね…。
しかし、実際に彼女は”光月日和”として生きており、その後「鈴後」に姿を現しました!
あの時、小紫が狂死郎に斬られていなければ、オロチに殺されていたのは間違いありません…。
ということは、結果的に狂死郎が小紫を助けたことになりますね!

ちなみに、狂死郎は刀に纏わせる覇気をコントロールすることで、斬ったフリをしたのだと思います。
第939話にて、ヒョウじいがこのような話をしていました。

『「ワノ国」にも体を伝い、刀身に纏わせる”力”がある。』
『良い刀は斬りたい時に鉄をも斬り、斬りたくない時は紙すら斬れぬ!』
『それは剣士の心一つ!!』
ということは、覇気コントロールを極めることで、自由自在に物を斬らないこともできるのでしょう。
この技術を使うことで、狂死郎は小紫を斬ったように見せていたのです…!!

そして、2つ目の理由が「花の都の悪党達を懲らしめていた」ことです。

狂死郎は小紫と共謀することで、「びん豪」「凡ゴウ」「ブン業」を散財させて、都落ちさせていましたね。
彼らは火事を利用してお金を稼ぐ大悪党だったのですが、小紫に惚れ込んで全財産を貢いでしまいました…。
狂死郎の部下が『あーあー、これで何人目だ』と言っていたことから、2人は何人もの悪党を散財させていたのでしょう。
湯屋で話していた大工の”港友さん”によると、ヤクザとは元々「大衆の味方」だったそうです。
ヒョウ五郎が捕まってから大親分に成り上がった狂死郎…。
彼が悪党達を懲らしめて大衆を守っているということは、歴代ヤクザの親分の意思を受け継いでいるのかもしれませんね。
狂死郎の正体は”傳ジロー”!?
さらに、狂死郎の正体が”傳ジロー”である可能性も考えられるのです!
傳ジローといえば、未だに登場していない「赤鞘九人男」の一人であり、アシュラ童子や河松とも肩を並べる実力者と言われています。


そして、この人物が実は”カン十郎”の初期設定でもあるのです!

カン十郎は構想の段階ではこのようなデザインで、「夕立ち」ではなく「濡ガラス」という異名を持っていました。
面長な顔立ちで髪を結んでいる姿はまさに傳ジロー!
しかも、狐目で悪人面なところが狂死郎にも似ていますよね…!!
ちなみに、第725話のジャンプ掲載時に「面長な顔立ち」だったカン十郎は、コミックス掲載時に「四角い顔」に修正されていました!

恐らくは、元々カン十郎として使うはずだったデザインを”傳ジロー”として使ったのでしょう。
初期設定のカン十郎は「悪人のような顔」をしているので、敵側に紛れ込ませることにしたのではないでしょうか!
さらに、アニメの新OP「OVER THE TOP」では、狂死郎が赤鞘九人男の中に紛れ込んでいるのです…!!

「錦えもん」「お菊」「河松」「アシュラ童子」「イヌアラシ」「ネコマムシ」「雷ぞう」「カン十郎」の8人に、なぜか「狂死郎」が…!!

狂死郎は傳ジローの息子!?
ただ、「狂死郎=傳ジロー」かもしれないと考えられる一方で、「ある矛盾」も生じているのです…。
まずは、日和が傳ジローの所在を知らないこと…。

日和は『どこにいるのか、無事なのか…。私にもわかりませんが…。』と話していました。
狂死郎の正体が傳ジローならば、遊郭にて共に過ごしていた日和は正体に気付いていたはずです!
そして、狂死郎の『光月家の亡霊達と手合わせしてみたい』という発言…。

自分が赤鞘九人男の一人であるならば、この発言は違和感を感じますね。

1つ考えられるのは、「狂死郎が傳ジローの息子」という説です。
狂死郎についてカン十郎は『それがし達は知らぬ名でござる…!!』と話しており、カン十郎達よりも若い世代であることは間違いありません。

赤鞘九人男の年齢はというと、カン十郎は「39歳」、錦えもんは「36歳」と判明しています。
彼らが「トキトキ」の力で時を超えていなければ、50代後半にはなっているはずですね!
20年前のワノ国に残ったイヌアラシとネコマムシは「40歳」
ということは、20年前に残った赤鞘九人男達の年齢は「40〜50代」だと予想することができます!
つまり、傳ジローが40〜50代だとすれば子供がいてもおかしくありませんし、彼の子供が”狂死郎”というのもありえるのではないでしょうか…!!
ワンピース「狂死郎の正体」考察まとめ
今回は居眠り狂死郎の正体が傳ジローなのか、考察してみました!
カン十郎の初期設定が傳ジローとして使われていること…。
さらに、その姿が狂死郎にも似ていることから、2人には何かしらの関係がありそうですね!

これまでのワノ国編で傳ジローが登場しないのは、既に死んでいるからなのだと予想します!
今後、亡き父の意思を受け継いだ狂死郎が「赤鞘九人男」の一人として戦うのではないでしょうか…!!
ワンピース第960話『光月おでん登場』では、41年前の傳ジローが登場しましたね♪
ワンピース第973話『光月の一族』にて、
居眠り狂死郎の正体が”傳ジロー”だと明らかになりました…!!