元天竜人である”ドンキホーテ・ドフラミンゴ”をDの一族である”モンキー・D・ルフィ”が打ち破った『ドレスローザ王国編』
ドレスローザ編がアラバスタ編のオマージュだという考察もありますが、
また違った見方をすると、”ドレスローザ王国”と”ワンピースの世界”で対応している部分がいくつか見つかります。
今回はドレスローザが”世界の縮図”を表しているのか、考察していきます!
ドレスローザ王国の地形
まず、”ドレスローザ王国”の地形について考察していきます。
実はドレスローザ王国の全体像を見てみると、ワンピースの舞台となっている”青色の星”と似たような形をしているのです。
東京ワンピースタワーのアトラクション内で公開されたドレスローザ王国の全景と『青色の星』の地図を見比べてみましょう。

ドレスローザ王国の中心にはドフラミンゴが住んでいた”王宮”があり、さらに王宮を起点として左右に”長い橋”がかかっています。
これらの”王宮”と”長い橋”は、世界地図で「青色の星」を見た時の”聖地マリージョア”と”レッドライン”を表現しているのではないでしょうか。
丸い島の中心を割るようにかかった橋は、青色の星を縦断する”レッドライン”に、
元天竜人であるドフラミンゴが住んでいた王宮は、現在天竜人の住処となっている”聖地マリージョア”に、それぞれ対応しているように感じます。
また、ドレスローザ王国の北には”グリーンビット”という島がありますが、
この島は『月』を表しているのでしょう。
”北”は地図上でいうと”上”に位置していて、
青色の星の上、つまり空の上の宇宙には『月』が存在します。
”月”といえば、扉絵シリーズ”エネルのスペース大作戦”の舞台となりましたが、
月の地下には”古代都市”があり、ロボットのような”小さな生き物”が存在していました。

グリーンビットにも地下空間が存在し、そこは小人族の一種である”トンタッタ族”の住処となっていましたね。
自国にない資源を求めて世界を放浪していた”トンタッタ族”と、資源不足で青色の星へ降りた”月の民”は対応しているのだと思います。
さらに、ドレスローザ王国の地下ではシュガーの能力でオモチャになった人間達が奴隷として働かされていました。
王宮に対応している”聖地マリージョア”の地下においても、動く歩道「トラベレーター」を動かすために、奴隷達が働かされていましたね。

これらの地形の共通点からもドレスローザ王国は青色の星そのものを表しており、まさに”世界の縮図”といえるのではないでしょうか。
ドレスローザ王国とゴア王国の共通点
続いて、ドレスローザ王国とゴア王国の共通点について考察してみます。
ルフィは”ドレスローザ王国”について、『なんかおれの育った国に似てるなぁ…』と言っていました。

ルフィの育った国といえば、東の海にある”ゴア王国”ですよね。
ドレスローザ編にて囚人剣闘士の一人が
『”敗者”はゴミ同然。ゴミは闇に隠しちまえば…。そりゃあ国の見栄えはいいだろう』と言っていましたが、
東の海で最も美しい国と言われる”ゴア王国”も、国の中心部は中流階級以上の国民のみを住ませて見栄えは綺麗なのですが、貧困層はゴミとして町の外へと追い出されていましたね。
さらにルフィの父親である”モンキー・D・ドラゴン”はゴア王国について、
『この国こそが”世界の未来の縮図”だ…』と語っています。

この2人の会話をまとめると、ドレスローザ王国はゴア王国に似ていて、そのゴア王国が”世界の未来の縮図”ならば、
ドレスローザ王国も”世界の縮図”ということになります。
またドレスローザ編では、ドフラミンゴの技”鳥カゴ”によって国全体が鳥カゴに包まれたのですが、
”鳥カゴ”といえば、幼い頃のサボもゴア王国について、
『ここはまるで鳥カゴだ。自由って何だ?どこにあるのかな』と語っていました。
鳥カゴという技はドフラミンゴの”支配”を象徴する技であり、ゴア王国にてサボは貴族という家系に支配されていました。
そして、サボは自由を求めて国を出ることを決意しましたね。
ドレスローザのリク王もドフラミンゴの支配について、『ドレスローザという名の”鳥カゴ”にいたんだ…!!!』と語っていて、
ゴア王国でもドレスローザ王国でも『鳥カゴ』というキーワードを通じて、”自由と支配の戦い”という構図があることが分かります。
ワンピースの青色の星においても、天竜人という名の支配者が存在していますね。
ドレスローザ編の『自由VS支配』という構図は、ワンピースの世界において『自由』を求める”Dの一族”と『支配』を好む”天竜人”の戦いを表現しているのでしょう。
”Dの一族VS天竜人”という構図
先程の考察でも話した通り、ドレスローザ編の”ルフィVSドフラミンゴ”という構図は、
ワンピースの世界でいう”Dの一族VS天竜人”を表しています。
Dの一族の一人でもあるルフィは『支配なんかしねェよ。この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!』
と言っており、
また海賊王となった”ゴール・D・ロジャー”も『おれは”支配”に興味がねェんだよ』と語っていました。

これらのセリフからも”Dの一族”は『自由』を象徴する存在だということが分かります。
それに対して、元天竜人でもあるドフラミンゴについては
『ドフラミンゴは人間を”従う勝者”と”逆らう敗者”に分ける…!!まるで世界政府そのものだ…!!』と言われていました。
ドフラミンゴはドレスローザ国民を支配し、従う者には富を与えましたが、
逆らう者はシュガーの能力でオモチャにして排除するか、剣闘士として死ぬまで囚人にされました。
ちなみにこの『世界政府そのものだ…!!』というセリフは、
世界政府の加盟国は勝者として政府に守られ、非加盟国は敗者として無法地帯になることを示しています。
世界政府の加盟国となり天上金を納める国は政府の力によって守られるのですが、天上金を納めることができない貧しい国は無法地帯となり、
海賊に襲われようが政府には見向きもされません。
白ひげの故郷の村も天上金が払えずに、白ひげが子供の頃には無法地帯となっていましたね。
ドレスローザでいうドフラミンゴのように、世界政府も世界を支配しているのです。
そして、世界政府の頂点に立つ”五老星”
五老星は天竜人の最高位であり、世界政府の実権を握っています。
第908話”世界会議開幕”の五老星の会話に『世界の均衡など…。永遠には保てぬのだ。ここらで一度大きく掃除する必要があるな。』とありましたが、
五老星は世界の均衡を保つという名目で、自らの支配を邪魔する者を定期的に排除しているのです。

まるで、シュガーの能力で逆らう者を排除するドフラミンゴそのものですね。
モンキー・D・ドラゴンのセリフに『いらぬ者を淘汰した世界に幸せなど待ってはいない…』とあり、
”いらぬ者を淘汰する”ドフラミンゴや五老星の思想はドラゴンに対立しています。
ドレスローザ編においても支配者であるドフラミンゴをルフィが打ち破り、鳥カゴから解放された国民が歓喜しましたが、
今後のワンピースの物語においても自由を求める”Dの一族”が、世界を支配する”天竜人”を打ち破り、自由な世界が訪れるのかもしれませんね。
ワンピース”ドレスローザ編が世界の縮図!?”考察まとめ
今回はドレスローザ編が”世界の縮図”を表しているのか考察してみました。
地形にしても、自由VS支配という構図においても、ドレスローザ編がワンピースの世界の縮図であることが分かりましたね。
また、世界会議編において五老星を従える”イム様”という人物が登場しましたが、
この人物はドレスローザ編でいう”シュガー”に対応しているのだと思います。

イム様とシュガーの関係についても以下の記事で考察していますので、ぜひ読んでみてくださいね!